上岡田医院小児予防接種スケジュール表 本文へジャンプ
                                                                     

予防接種一覧

予防接種一覧表
接種方式 予防接種名 法律による対象年齢  (無料で接種できる年齢) 通知発送時期 方法及び回数
個別接種 DPT(三種混合)、ジフテリア、百日ぜき、破傷風 1期初回 3か月から7歳6か月の前々日 3か月に達する月 20か56日間隔で3回
1期追加 3か月から7歳6か月の前々日 3か月に達する月 1期初回終了後(12から18月の間に1回)
DT(二種混合)、ジフテリア、破傷風 2期 11歳から13歳の前々日 小学校6年生12歳誕生月の前月 1回
MR、麻しん、風しん 1期 1歳から2歳の前々日 生後11か月に達する月 1回
2期 5歳から7歳未満で小学校入学1年前(入学前年度の4月1日から3月31日) 小学校入学前年度の4月 1回
3期 中学1年生相当の年齢の者 該当年度の4月 1回
4期 高校3年生相当の年齢の者 該当年度の4月 1回
日本脳炎 1期初回 6か月から7歳6か月の前々日 3歳誕生月の翌月 6から28週間隔で2回
1期追加 6か月から7歳6か月の前々日 4歳誕生月の翌月 1期初回終了後12月経過、1回
2期 9歳から13歳の前々日 小4、10歳誕生月 1回
集団接種 ポリオ 3か月から7歳6か月の前々日 実施1か月前 (春、前年1月から12月生・秋、前年7月から当年6月生 春(5月)、秋(11月)41日間以上の間隔で2回
BCG 6か月の前々日 4か月健診通知時 1回


  MR、(麻しん・風しん)については、対象者が新しく追加になりました。



[予防接種と副作用一覧表]

予防接種名 副作用 実際に掛かったときに考えられる合併症
BCG 接種局所が一時小さな膿疱になります。
また、接種した側の脇の下のリンパ節が
稀に腫れることがあります。
結核は感染力が強く肺が主とされています
が、殆どの臓器を侵す菌です。
乳幼児期に、最も恐れられているのが
結核性髄膜炎です。
また、結核菌には薬剤耐性の場合
治療がうまく行かないことも多いようです。
DPT
(三種混合ワクチン)
1981年に百日咳ワクチンが改良されて
新しい精製ワクチンになってから副作用の少ない
安全なワクチンになりました。
注射部位の発赤、腫脹、硬結(しこり)が主な
副作用となっています。
ジフテリアの場合
咽頭ジフテリアの場合、ジフテリアが作った
擬膜による呼吸困難、窒息などが起こったり
ジフテリア菌の産生する毒素により心筋障害
末梢神経炎を起こすこともあります。
致命率は10%位と言われています。
百日咳の場合
特有の咳が長く続き、激しい咳が夜間に
出たり、痙攣性の咳の発作が見られることが
特徴です。無呼吸発作を起こしたり肺炎や
気管支炎を合併することもあります。
脳症などの神経系の合併症を起こすことも
あります。母親からの免疫の移行は
ありません。
破傷風の場合
土壌の中にある破傷風菌が傷口から入って
起こる病気です。菌の毒素のために
口が開けなくなって、赤ちゃんではミルクの
飲めない嚥下障害や全身の筋肉の痙攣
歩行障害などが現れて、致命率の高い
病気です。
ポリオ 服用後、体内で増えるため300万人
〜400万人以上に一人程度の割合
でウイルスが膿脊髄に達して麻痺を
生じることがあります。
ワクチンを受けた人から、15日から37日間
(平均26日間)に渡ってウイルスが便中に排泄
されます。ポリオワクチンを受けていない人に
感染して麻痺をきたすことがありますが
頻度としては1〜2年に一人くらいの稀です。
ポリオは小児麻痺をきたすウイルスで、
治療法がありません。致命率は低いの
ですが、将来もまず治療法の開発は
不可能といわれおり
ワクチンで予防するしか発病を防ぐ方法が
ないようです。
麻疹 注射後7〜12日位で発熱や発疹が現れることが
あり軽い麻疹に似た症状が約20%の人に
出ますが、通常は1〜2日で消失します。
また、稀に熱性けいれんが起こります。
ごく稀に(100万人に一人程度)に脳炎も
報告されています。
合併症としては肺炎(1〜6%)脳炎(2000
〜3000人に一人)中耳炎(7〜9%)などが
ありますが、麻疹による致命率は2〜4%で
多くは肺炎を合併した乳幼児であることが多い。
2000人に一人の比率で急性脳炎が
10万人に一人の割合で6〜8年後に
亜急性硬化性全脳炎が起こることがあります。
風疹 軽い発熱、発疹、リンパ節腫脹などが見られ
ますが、接種を受けた物の100人中6人程度に
見られます。ワクチン接種後1〜2週間後に
接種者からワクチンの排泄が認められることも
ありますが、感染はしないと言われています。
稀に、血小板減少性紫斑病や脳炎を
起こすことがある。
免疫のない妊婦に罹患した場合、
先天性風疹症候群が起こり胎児が
奇形になる可能性が高い。
インフルエンザ 接種後の局所反応が主で、発熱、頭痛などの
局所反応は、極めて稀です。
卵アレルギーの副作用の可能性が
ありますが、極めて稀です。
高熱が一週間くらい続きます。
気管支炎、肺炎、筋肉炎などの合併症を伴ったり
稀に、髄膜炎や脳炎などを起こすこともあります。
日本脳炎 2日以内に37.5度以上の発熱が100人中1人
以下に見られています。稀に、ショック、
アナフラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、浮腫
など)が見られることもあり、また稀に急性散在性
脳脊髄炎(ADM)が現れることもあります。
アカイエカの媒体で伝染します。
2〜7日の潜伏期間をおいて発熱、頭痛、嘔吐
項部硬直、腱反射亢進、意識障害などが
見られます。死亡率が30〜50%と高く
予防接種による予防以外に対症療法は
ありません。
おたふくかぜ 接種後、2〜3週間後に一過性の耳下腺腫脹や
発熱が100人中2〜3人の割合で見られます。
接種後2〜4週間後に無菌性髄膜炎が数千接種
に一人程度見られます。
従来、難聴に掛かる確率が2〜20万人に一人
と言われていたのに、最近の報告では300人に
一人の割合と言う報告がなされてきました。
難聴の場合、適切な治療方法が確立されて
いません。
また、無菌性髄膜炎も掛かった子供の65%に
髄液細胞の増加が見られ臨床症状のあるものは
そのうち2〜10%前後と言われています。
成人の場合は副睾丸炎や卵巣炎なども
考えられますが、小児の場合はまず
考えなくても良いかと思います。
水痘 接種後14〜30日に、発熱、水痘様発疹が見ら
れることがあります。
予防接種をしても掛かってしまう人が
3割くらいいるようですが、それでも個数とすると
予防接種を受けた人は、水疱の数が50個以下
であるのに比べて自然感染の場合は
250〜500個出ますので、苦痛度には
かなりの差があるようです。
接種後4年を過ぎると、掛かることは全く
なくなるようです。
また、帯状疱疹などは、本来水疱瘡のウイルスが
神経組織に残っていることで起こるのですが
予防接種による免疫を獲得した人の場合は
神経組織までウイルスが到達していないと
言うことで、帯状疱疹にならないとも言われて
います。
破傷風 追加接種の時に、注射部位が赤くなり腫れること
があるが、自然に治ります。
(三種混合のところに記載してありますので
ご覧になって下さい)
B型肝炎 副反応は殆どありません。 血液感染によって起こる。一過性と持続感染との
二つがあるが、一過性感染の場合、黄疸を伴った
全身倦怠感、発熱などの急性肝炎の症状を
伴う例と、不顕性感染例とに分かれます。
殆どが3〜4ヶ月で完治するが、稀に劇症化
して死亡する例があります。